2012年11月15日木曜日

原子力委員会 「原子力人材の確保・育成に関する取組の推進について(見解案)」に対する御意見の募集   2012/11/15 送信


・海外について
 20年後には原発ゼロが原則である我が国が、海外において原子力を推進した
り、そのための人材を育成、支援する必要はない。

・国内について
 東大原子力を例にとると80年代中盤には既に、進学振り分けで底抜け状態=希
望すれば誰でも入れる低レベル学科となっていた。むろん、なかには優秀なもの
もいたが。
 人の数だけでなく質についても、過去30年近く原子力工学の質は低下し続け、
量子システムなどに名称変更されてきた。このことは当時、東大原子力の教授で
あった近藤委員長がよくご存じであろう。
 実際、特許の数や人員数をまとめてみても、原子力のピークは80年代初頭で
あった。
http://nonuke2011.blogspot.jp/2011/09/80.html
 技術的にも魅力のない分野なのである。除染技術の高度化などは、せいぜい表
面を洗い流す、削るといったローテクで行えばいい。
 若い者をこのような魅力のない分野に引きずり込むような方策はとるべきで
はないし、ここ10年程度、すでに原子力は、これらの策をとり、大して効果も上げ
ていないことを自覚すべきである。

・必要な人材のタイプについて
 これを読むと大学、研究レベルを念頭においているようだが、現場の作業員が
もっとも必要となるであろう。それらの人材について言及すべきである。
・倫理の重要性
 倫理についての言及は一カ所しかない。国会事故調が指摘したように、東電や
電事連によるロビー活動、その結果としての甘い基準、運用がなされているのが
現状である。
 つまらない技術的教育よりも倫理性を強化した教育をすべきである。