2024年2月27日火曜日

 


2024/3/21 Nuclear Energy Summit2024 に対抗する世界各国市民からの共同声明Safe, affordable and climate-friendly energy for all”への署名の案内


 2024年3月21日、ブリュッセルでNuclear Energy Summit 2024が開催される(IAEAのページ)。これはCOP28での原子力3倍宣言を受けて、原子力発電の展開を加速するきっかけとして行われるイベントである。

 いうまでもなく原子力は放射性物質を放出するダーティで、建設に時間がかかり、危険、高価、非民主的、非倫理的な電源である。原子力の(平和)利用推進組織であるIAEAなどによるこの動きに対抗するため、(欧州を中心とした)市民団体のネットワークInitiative “don’t nuke the climateを中心に共同声明"Safe, affordable and climate-friendly energy for all"がまとめられた(下の仮訳参照)。

 同ネットワークは世界各国の市民団体からの賛同を求めている。できるだけ多くの団体に賛同してもらうため3項目(手遅れ、高価、危険)に絞ったようです。

 これに賛同頂ける団体は、2024年3月14日(木曜)5PM(GMT=日本時間同日、9AM)までに、こちらから入力をお願いします(組織名、担当者名とメールアドレス、ウエブサイト、所在地:いずれも英語で入力を。ただし、公開されるのは組織名のみだと思います。下の以前の署名参照)

 参考(同ネットワークによる2021年COP27へのStatementと署名)

 3月21日に全署名とあわせて公開予定とのこと。

 さらに、3月21日、ブリュッセルで(非暴力的な)現地行動も行う予定とのこと。参加可能な方、団体は、お手数ですが、濱岡までメールでお知らせ下さい(hamaoka@fbc.keio.ac.jp)。入力先をお知らせします。登録先フォームは公表しないようにということなので、お手数ですが、メールをお願いします。


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Joint statement ”Safe, affordable and climate-friendly energy for allの日本語(みんなの自動翻訳に手を入れた仮訳) (原文はこちら)

 

 

安全で、手頃な価格で、気候に優しいエネルギーをすべての人に

 

国際原子力機関(IAEA)とベルギ-の内閣総理大臣の招待により、国際原子力ロビー団体は、2024321日にブリュッセルで原子力サミットを開催する。原子力ロビー団体は、気候に優しいという仮面の下に身を隠し、人々と地球を犠牲にして、実際の気候問題の解決策から巨額の資金を流用しようとしている。

 

 

世界は複数の社会的、環境的、経済的危機に直面している。人々は生活費、温暖化に関連した極端な気象現象、エネルギー料金を心配している。原子力サミットに参加したロビイストや政治家たちは、その答えとして新しい原子力発電所の建設を提示するだろうが、これは基本的な現実のチェックを通過しない。

 

新しい原子力発電所は、気候の緊急事態に対処するには遅すぎる。原子力発電所の開設は大幅に遅れており、この10年間の炭素排出量の削減に大きく貢献することはできない。地球の気温上昇を1.5度未満に抑えるためには、温室効果ガスの排出量を2030年までに大幅に削減する必要があるが、現在、公表されている新しい原子力発電所は、この期限を大幅に過ぎるまで送電網に接続されない。新しい原子力発電所は、エネルギーの移行を遅らせる障害である。化石燃料からの急速な転換は、100%再生可能エネルギーシステムの構築とあわせてエネルギー効率の向上、過剰なエネルギー使用の回避に焦点を当てるべきである。これらの措置は共に、公平で、環境に優しく、達成可能な方法で世界のエネルギー需要を満たすことができる。

 

原子力は再生可能エネルギーよりもはるかに高価である。原子力プロジェクトは莫大な予算超過とコストの高騰によるキャンセルに直面しているが、再生可能エネルギーはかつてないほど安価であり、原子力と比較して相対的なコストは急激に低下している。2023年の世界原子力産業状況報告書によると、新しい原子力発電所は風力発電の最大4倍近く高価である。政府は、実際に供給する保証のない小型モジュール式原子炉のような高価な実験ではなく、住宅断熱、公共交通機関、再生可能エネルギーなどの実証された気候対策に投資する必要がある。

 

原子力は危険である。ウランの採掘から放射性廃棄物に至るまで、原子力の生産は人々の健康、安全、環境に対するリスクである。原子力は軍事目標として利用され、劣化ウランや原子爆弾の使用など核兵器が世界中に拡散するリスクを増大させる可能性がある。また、熱波、干ばつ、暴風雨、洪水の増加は、発電所自体や原子力事故の防止を目的としたシステムに重大な脅威をもたらすため、気候危機は原子力に伴うリスクを増大させる。

 

 

私たちは気候の緊急事態の中で生きている。時間は貴重であり、あまりにも多くの政府が原子力の夢物語で時間を無駄にしている。私たちが要求しているのは、雇用を確保し、地球上の生命を守る、安全で再生可能で手頃な価格のエネルギーシステムへの公正な移行である。

 

 

以下の組織は、この宣言を支持し、署名する。