2013/3/24 13:30 県民健康管理調査「甲状腺検査」説明会 in 会津での説明についてのコメント
慶應義塾大学商学部でマーケティング・リサーチ(統計学の応用のようなこと)を教えています。その関係で被爆者データの再分析などを行っており、関連文献もサーベイしています。
鈴木教授のメールアドレスが見当たらないので、同氏の所属される 器官制御外科学講座 http://fmusurg.com/contact.php からメール(2013/3/25)。
2013/11/29現在、返答はいただいていない。ただし、(平成25年11月27日開催)「県民健康管理調査」検討委員会 第1回「甲状腺検査評価部会」
をみると、年齢についての記述は消えたようである。もちろん、私のメールを読んで対応されたわけではないと思うが。
ただし、閾値っぽい記述、Cardis et al.(2005)(無料pdf)のケース=コントロール分析で集めたサンプルにおける線量分布をチェルノブイリ全員の分布ととられかねないような表示をしていること、さらにこの論文では線形モデルが最良であることが(あいまいだが)記述されていること、被曝者について全固形ガンを対象に行った結果が混同されていることなどを再度指摘する予定。
この他、私の行った甲状腺の分析結果 その1 その2 をお知らせしたり、研究者へのデータ公開、甲状腺ガンが判明した方とそうでない方のケース=コントロール研究の提案メールを同氏もしくは放射線医学県民健康管理センター に送付したが、いずれも回答はいただいていない。
ただし、閾値っぽい記述、Cardis et al.(2005)(無料pdf)のケース=コントロール分析で集めたサンプルにおける線量分布をチェルノブイリ全員の分布ととられかねないような表示をしていること、さらにこの論文では線形モデルが最良であることが(あいまいだが)記述されていること、被曝者について全固形ガンを対象に行った結果が混同されていることなどを再度指摘する予定。
この他、私の行った甲状腺の分析結果 その1 その2 をお知らせしたり、研究者へのデータ公開、甲状腺ガンが判明した方とそうでない方のケース=コントロール研究の提案メールを同氏もしくは放射線医学県民健康管理センター に送付したが、いずれも回答はいただいていない。
----------------以下が2013/3に送付したもの(Web公開用に文意を変えない程度でリンクの表示を変更した)。
慶應義塾大学商学部でマーケティング・リサーチ(統計学の応用のようなこと)を教えています。その関係で被爆者データの再分析などを行っており、関連文献もサーベイしています。
昨日の甲状腺調査説明会で 放射線の影響について、「20才以上であれば、100mSv以上であればがんが生じる。」と説明されました。
00:59:49ごろ 以降。
これについては、ICRPや被爆者の実証結果からも支持されていない閾値モデルを想定しておられるように聞こえます。実際、投影されている画像でも100-200mSvでと記されていますので、それ以下では発生しないという閾値モデルを想定されているようです。
一方で、100mSv以上であれば「必ず」生じるともとられかねません。資料および説明の変更についてご一考いただきたくメール致します。
以下、ご参考。
例えば被爆者の調査
固形ガン全体については 閾値無しの線形モデルが支持されています。
同様に、甲状腺ガン発症についても、 線形モデルが支持されています。
→これのFig1
以上よろしくお願いします。