エネルギー基本計画2024-5?
はじめに
第6次エネルギー基本計画(計画などはこちら(エネ庁「エネルギー基本計画について」)が策定されたのは2021年(令和3年10月閣議決定)。それから3年が経過したので、原産協の記事にあるように、2024年は第7次エネルギー基本計画策定の作業を開始する可能性が高い。
汚染水の海洋放出、GX、IAEA共催のNuclear Summitなど、改悪される恐れが高いので、少しでも食い止めるために、まずは前回の改訂過程を振り返る。
第6次の改訂過程
こちら(エネ庁・エネルギー政策に関する「意見箱」)にあるように、令和2年(2020年10月)から、総合資源エネルギー調査会基本政策分科会にて議論開始。
同分科会のページには分科会の開催状況(配付資料、議事録)が掲載されている。概ね下記のスケジュール。
- 2020年10月(第32回会合)令和2年10月13日 エネルギー基本計画の見直しに向けて(資料など)
- その後、年度内に39回まで開催。
- 2021/3-2022/9 (令和3年1月27日~令和3年9月3日) エネルギー政策に関する「意見箱」
- 寄せられた内容を毎回、回覧。
- 2021/6 令和3年7月21日 第46回(配付資料) 素案など
- 2021/8 令和3年8月4日 第48回(配付資料) 素案②など
2022/9-10 (令和3年9月3日~令和3年10月4日) 第6次エネルギー基本計画(案)に対するパブリックコメント(意見募集)(募集ページ:計画案、結果など)
- 2021/10/22 閣議決定(エネ庁「エネルギー基本計画について」)
・検討体制
- 委員名簿(第32回資料) 分科会長 白石 隆
それ以前については、こちらから(エネ庁「これまでのエネルギー基本計画について」。
第5次
- (5次計画案の冒頭文)エネルギー政策基本法(平成14年法律第71号)に基づき、第5次エネルギー基本計画の策定に向け、昨年(引用者注:平成29年のこと)8月から7回にわたり、総合資源エネルギー調査会基本政策分科会において議論がなされてきました。
第4次
- 民主党政権下で行われたもの。
- 2013(平成25)年7月-12月 (13回) 分科会 配付資料など(WARPから)
- 第13回で「エネルギー基本計画に対する意見(案)」
- 2013/12/6-2014/1/6 パブコメ (結果、実施画面)
- 2014/4(平成26年4月閣議決定)第4次エネルギー基本計画
- 基本計画原案→パブコメ→決定
- 委員名簿(第1回会合資料) 分科会長 三村 明夫
第4次の前提として行われた?
エネルギー・環境会議 H23/6/22-H24/11/27(内閣府のページに現存)
- 2012/7-8 意見聴取会
- 2030年のエネルギー・環境に関する3つの選択肢(原発依存度を基準に、①ゼロシナリオ、②15シナリオ、③20~25シナリオ)
- 2012/7-8 熟議型の世論調査も行われた。
- 2012/9/14 革新的エネルギー・環境戦略(平成24年9月14日エネルギー・環境会議決定)
- 2030 年代に原発稼働ゼロを可能とするよう、あらゆる政策資源を投入する。
- 2012/9/19 今後のエネルギー・環境政策について(平成24年9月19日閣議決定)
- 今後のエネルギー・環境政策については、「革新的エネルギー・環境戦略」(平成 24 年9月 14 日エネルギー・環境会議決定)を踏まえて、関係自治体や国際社会等と責任ある議論を行い、国民の理解を得つつ、柔軟性を持って不断の検証と見直しを行いながら遂行する。